大好きなサンド富沢さんの言葉をタイトルにしました。
大学生で一人暮らししてる孫に久しぶりに逢ったお爺さんの質問
「ずすいすったのが?」
山形弁に限らず訛りは耳で聞くより文字になってるのを目で見る方が違和感があります。
例えば「お爺ちゃん」は「ずんちゃん」
ずんってあだ名じゃなくて爺ちゃんなのね。って耳で聞けばわかるかもしれません。
そんなずんちゃんに質問された意味が解らない孫。
同じ山形で生まれ育った大学生であっても、ずんちゃんの訛りを耳で聞いても理解出来ない状態。
「なにつぐてくったのや?」
て続いて質問から
「何を作って食べてるの?」
に正しく変換することに成功。
あ~~~~
「自炊してるの?」
って質問なのね。
「じすい」が訛って「ずすい」
それを理解した孫は
「とりあえずご飯は炊くから、おかずは作ったり作らなかったり・・」
「ちゃんとおかずを作らなくてもごはんのお供的なもので簡単に食べてる事が多いよ」
と答えます。
納豆とか卵とか海苔とかふりかけとか・・
そういった物。
じんちゃんは訛りのない孫が話してる内容は一発で理解します。
「んだらこんどすずこかってけるな」
???
ってなる孫。
それなら今度すずこ買ってあげるよ」
は理解出来るのですが「すずこ」が意味不明。
鈴子?
寿々子?
誰?
ばんちゃん(ばあちゃん)の名前?
ばあちゃんが何か買ってあげるってこと?
いや、ばあちゃんの名前はなつこだし・・・
文脈から言ってそれはご飯のお供的な食べ物のはず。
そんなもん知らんぞ!って思ってしまう。
しかし、相手が訛ってるとなると、こっちも理解しようと努力します。
「じ」を「ず」に変換する。
「すずい」が「じすい」なんだから
「すずこ」は「すじこ」
筋子か!
同じ県内に住んでるから耳なじみのある訛りでも、山形の若い方は普段話す言葉が訛っていません。
山形の訛りは「し」が「す」になり、何にでも濁点が付いてしまいます。
自分は訛ってるから、相手に伝わらないかもしれない。
そう思って訛りのない言葉で話すなんて事が出来ない。
山形に住んでるご高齢の方は殆どがそうです。
自分がわかろうとするしかありません。
介護施設や病院に勤務してる若い人は訛りを理解してる人が多いのではないでしょうか。
同じ日本語であることはわかりますし山形弁であることもわかる。
でもわからない。
同じような事は訛り以外にもたくさんあります。
その業種では当たり前に使われてる専門用語とかもそうです。
じいちゃんはこの春スマホにしました。
使い方の説明を聞いても言ってる言葉の意味がわからんのです。
アプリ
アカウント
アップルストア
iOS
クラウド
ストレージ
はぁ?ってなりますよね
メニューって言ってもわからいので右上の三本線とかじゃないとわかりません。
肝心のタッチ操作も同じです。
タップ
ダブルタップ
ドラッグ
ピンチ(イン・アウト)
スワイプ
フリック
なんて宇宙人の言葉に聞こえるはず。
今理解できる人だって毎日触れていて理解した訳ですが・・
興味があることや必要なことは覚えが早いですよね。
さて
僕らクリーニング屋が当たり前の様にお客様に使ってしまうワード。
ドライクリーニング
と
ウェットクリーニング
意味を正しく理解していない方がいるって思えばもっと伝え方を工夫しなければならんわけです。
「ドライクリーニングは洗濯機に付いてるドライコースを選んで洗う事でしょ。」
なんて思われてるかもしれません。
そんなコースはないですよ。
ウェットクリーニングもランドリーとの違いが伝わっていないかもしれません。
ランドリーは水洗い
ウェットは手洗い
ドライクリーニングは有機溶剤洗い
でもウェットの説明が一番難しいかな・・・
実際にお預かりしたアイテムや状態によって内容は異なります。
プロセスなんかどうでもいいわ。
興味ないし・・・
そうなんですよ。
今時、興味があることは何でもネットで調べる事が可能です。
知らないって事は知らなくてもいいってこと。
だから興味のない事を無理に覚えてる必要もないです。
でも、洋服のトラブルで困った事があって・・・
解決してくれそうなクリーニング屋を検索して見つけてお問い合わせ頂いたのであれば・・
お客様の着たい(期待)にお応え出来るかどうかの説明に意味不明な言葉を使うのはNGです。
肝に銘じて接客したいです。
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