そりゃシミは完全に消える方が良いに決まってます。
最初からマシになればいいでしょ。
なんて思って染み抜きをしてる訳ではありません。
ただ結果として完全にシミが消えない。
マシにはなったけど薄く残ってる。
って事は御座います。
こんなに薄く目立たなくなったんだから・・・
どうせなら完全にシミを取りたい。
って染み抜きをしてる職人さんなら誰だってそう思いますよ。
お客様だって同じです。
シミを取って欲しいからプロに依頼してるわけですし・・
シミが取れないのでがあれば・・
取れるまで染み抜きを強くするのみです。
もしくは
洗浄力を高めて全体処理をするのみです。
温度
濃度
時間
機械力
全て上げてあげると洗浄力はアップします。
ただ
シミの原因はイージーな油染みであっても
付いた服がなにか?って事です。
強い染み抜きをしても平気なもの。
洗浄力を重視した作業をしても大丈夫なもの。
だったら・・
いいんですが、そうじゃない場合も多いです。
今日の事例のアークテリクスもそう。
常温で中性洗剤で弱い機械力で丸洗いする事は全然大丈夫ですが・・
油じみを取るとなると厄介です。
ゴアテックスで5年以上経過してる服。
限定品でこの配色はもう買えない服。
二次流通でも人気のあって価格が付く服。
確かにシミは薄くなったけど・・まだ見えるし気になる。
これじゃ着たくない。
って事であればもっとやるしかありません。
ただしリスクも高くなります。
確かにシミは残ってるけど・・このぐらいなら目立たないし着る事が出来る。
って事であればいいですよね。
着たいから染み抜きを依頼するわけですから最悪なのは
うわ~こんな風になるのなら依頼しない方がよかった。
シミは取れてるけどこんな風になってしまったらもう着られない。
経年変化(劣化)が避けられない素材構成の服である事を思えば・・
もうこの状態でやめとくってのもアリかと思います。
お客様にはシミが薄く残ってる状態を写真と動画で見て頂きここまででやめる判断をして頂きました。
良い判断だと思います。
実際に納品した服を見ても大変満足して頂いたので本当に良かったです。
もう二度とゴアテックスの服を着てBBQとか油を使う料理なんかはしないでしょうね。
雨や雪や風には強いけど油には弱いのでその方が良いと思います。
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