ご家庭でご自分で自己責任で部分染み抜きをしていい服かどうかの判断基準として
私が一貫して言い続けてるのが
水洗い出来るか服かどうかです。
水洗い出来る服ならOK
出来ない服やしたくない服ならNG
つまり
部分的なシミを抜きたいから
部分的に濡らして
部分的に薬剤(洗剤や漂白剤)を使って
部分的にこすったりして
部分的に濯いで
部分的に乾燥させる
って事はしない方がいいです。
部分染み抜きだけで完結するのではなく
全体処理(丸洗い)との合わせ技で綺麗にする方法がお勧めです。
染み抜きはあくまでも前処理です。
全体処理で落としやすくするためにするもので、洗う前になんとしてもそのシミを取る必要はありません。
使える薬剤
経験
知識
あるはずがないのが普通です。
だからけして無理はしないでください。
最悪なのは・・
染み抜きをした事で望ましくない変化が生じてしまう事です。
生地が毛羽だって白けてしまったり・・
グロスが変化してしまったり・・
余計に悪くしてしまう。
それから
シミを落としにくくしてしまう。
どんなシミも最初の染み抜きの反応が最も良いので、最初に一番反応の良い薬剤を使って化学的に抜いてしまう事が理想です。
でも
その薬剤のセレクトや使い方(濃度や温度)は経験も知識も豊富なプロでも難しいです。
素人が適当にやってここまで薄くなったから、残りはプロがやれば簡単でしょ?
いやいや
そうじゃないです。
何もしないで入荷した方が簡単です。
でも
自分でやりたい
って気持ちは止める事が出来ないです。
だから
やってみてダメだと判断してからプロに。
って方がとても多いです。
今日の事例は水洗いOKの服だから・・
シミも薄く小さく目立たないから・・
部分的に濯ぐとかしないでそのまま洗濯すればOKだから・・
とやってしまいたくなりますよね。
でも
やらなくて正解ですよ。
この服はエイジングしやすくて、容易に白けてしまうからです。
ややこしいですが・・
何が
ついたシミかより
何に
ついたシミかが大事だったりするわけです。
色もグロスも質感も風合いもサイズ感も損なうことなくシミや汚れだけを取るのがシミ抜きでありクリーニングですから。
お気に入りで大事な服で絶対にシミを取りたいのであれば・・
何もしないですぐにご依頼下さい。
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