ゴアテックス素材の服は、高い防水性や透湿性を保つために特殊な繊維構造になっています。
また表地や裏地にも特殊な加工が施されている事も多いです。
アークテリクスのゴアテックスのタグを見るとポリテトラフルオロエチレンと記載されています。
素材の内部にある薄い膜。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の膜が、表地と裏地の間に挟み込まれて圧着されています。
縫製ではなく圧着。
接着樹脂を使ったボンディング加工品です。
そんな事知らなくても全然大丈夫だしどうでもいいですよね?
まずゴアテックスって摩擦や擦れによる圧力に弱いんじゃないか?
内部の膜だけならそうかもしれませんが・・
表地や裏地が何かで大きく差があります。
例えば過酷なアウトドアの環境で使用する様なハードシェルジャケットはスレや摩擦に弱かったら使う事が出来ませんよね。
なので生地そのものはとても強いアイテムもあります。
ただ軽さやしなやかさを重視したものはそうじゃないかもしれません。
でも洗濯機の機械力ぐらいなら平気なんじゃないかなぁと個人的には思います。
手洗いの表示が付いてる事が多いですけどね。
次に熱に弱いんじゃない?
これは何の熱かによります。
乾燥機はダメ
アイロンはダメ
なんていう人もいるけどね。
焚火とか熱々の鉄板の加熱された油とか
それはダメって言われなくてもわかりますよね?
このアークの洗濯絵表示では40℃を上限に洗ってと記載されていますね。
でも40℃以上にするって家庭ではなかなか難しいでしょ。
なので普通に洗ってOKです。
乾燥機は使っても良いと思います。
但し・・
使い方がちょっと違います。
濡れた状態で使って乾燥させるのではなく・・・
自然乾燥して乾いた状態で使ってみてください。
もう乾いてるのになんで?
無駄だと思うでしょ?
それが違うんです。
ゴアテックスは完全に乾燥した後で熱を加える事で撥水性が回復します。
短時間であれば乾燥機の温度設定が高めでもイケると思います。
アイロンも同じ理由で効果的です。
スチームは不要です。
しわを取るためじゃないからね。
アイロンの熱を生地に加えてあげる。
これも撥水を回復させるには良いですよ。
熱に弱いのはそうだけど・・
使い方によっては大丈夫です。
最後に
専用の洗剤でないと洗えない?
ゴアテックスは、撥水性や透湿性を保つために特殊な繊維構造であったり特殊な加工が施されてる、高機能素材を使った行動着。
普段、肌着や靴下やタオルを洗ってる洗剤なんて使ったら素材の機能を損なうんじゃない?
そんな風に思う人はとても多いですね。
専用の洗剤って言われたら・・
ゴアテックス素材の特性を考慮して開発されていて、効果的にクリーニングすると同時に、撥水性や透湿性を保つための特殊な成分が含まれています。
なんて言われたら・・
「それで洗います」って誰だってなりますよ。
なので・・
もう使ってていい感じ!って人はそのままお使い下さい。
ただし、専用じゃないとダメってことでもありません。
問題なく洗えます。
むしろ弱アルカリの方が汚れ落ち良いかもしれません。
ゴアテックスって高いんですよ。
なので出来るだけ良い状態で長く着たいんです。
そのためには専用の洗剤を使用することが良いなんて私自身は思っておりません。
汚れたら洗う。
着たら汚れなんか見えなくても洗う。
何で洗うかじゃなくて、何で洗っても綺麗な状態にしておく方がずっと効果的です。
それでも・・
次第に劣化はします。
これだけ状態の良い服でも内部要因による裏地の黄ばみが出てしまうし・・
それはもう改善しませんから。
そうなる事を少しでも遅らせるには・・
やはりこまめに洗ってあげてください。
いやいや
アークテリクスですよ!
そりゃアクロニムみたいな値段はしないけど、Patagoniaやnorthより高いです。
そんな怖くて洗いたくないわ。
って方も凄く凄く多いです。
お客様のゴアテックスのメンテナンス係になりたいので、お気軽にご相談下さい。
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