たまたまクリーニング屋に生まれた僕みたいな人はそうじゃない人よりも洗濯に関してはとても恵まれている訳です。
きれいで清潔な状態にするために誰だって洗濯はしていますが、その頻度や方法には差があります。
メンテナンス性なんて、何も考えずに服を買い、両親に丸投げです。
僕は物心ついてからずっと服が汚れる事が嫌いだったそうで・・・
汚さない様に気を付ける!と言った気持ちが人一倍強いってのは今も全く同じです。
とは言え、シミも付けるんですよ。
ただそれに気づかないって事はまずなくて、ちゃんと認識しています。
そして、それを迅速に対処する事も可能です。
ですから
自分の服にシミがあるなんて事はマジでありません。
じゃ汚れはどうか?
汚れなんてのは見える前に洗うわけで・・
多分、洗う頻度は想像以上に多いと思うんです。
ただ
こまめに洗うなら、低い洗浄力で十分綺麗になることを実感していますし、それなら生地の負担も少ないんですよ。
この仕事をする前はどんなシミを付けても、両親が綺麗にしてくれましたね!
シミ抜きや洗浄だけでなく仕上げのプレスも含めて全部が高品質な仕上がりな訳です。
そりゃそうですよ。
素人じゃないんですから。
綺麗にするための環境だって家庭と同じじゃないんですから。
でもそれは「当たり前」じゃないんだ。
って事に子供の頃は気が付いてませんでしたね。
中学生になって学生服を着る。
白のワイシャツを着る。
みんな同じ体操着を着る。
すると・・
同じ学年であっても自分の服と違う事を知る訳です。
小学生の時は給食当番の割烹着みたいな白い服以外、みんな違う服だったからね。
多分、それだってうちの仕上がりがダントツ良かったはずです。
通ってた小学校の学区内にクリーニング屋はうちだけでしたからね。
小学生の頃から今も履いてるジーパン。
昔からあって今もあってこれからもあるであろうジーパン。
みんなジーパン穿いてるでしょ。
それってみんな家で洗うでしょ。
家庭洗濯であれば・・・
洗浄力の差はあまりないと思うんですね。
じゃ何か違うか?
洗う頻度ですよ。
今日の事例にリーバイス。
この色落ち。
縦に綺麗に色が落ちています。
着用時のシワの色落ちで出来るライン状の色の段差
通称、ひげや蜂の巣はうっすらで明確な柄にはなってません。
これは
僕のジーンズと同じです。
頻繁に洗ってるからです。
1週間毎日穿いたら洗う
って人に
洗いすぎ
って思う人はきっときっとこの色落ちじゃないですよね。
もっと、しっかりした色の段差によるひげや蜂の巣が出来てますでしょ?
よくエンジングのサンプルで観るやつですよ。
あれは洗わないで穿き続けた証なんです。
この模様ありで穿きたいために我慢して洗わない人の穿き方を「根性穿き」なんて言うんですよね。
服を洗わずに穿き続ける事が根性だなんて僕には全く理解できないけど・・
言葉として認識されてる事は知っています。
確かに・・
そのエイジングの柄は好き。
でも
そんな風にならない
と言うか
洗わずに穿くなんて事が出来ない
って僕みたいな人は
エイジング加工されたものを買うか
古着を買うしかないですね。
加工でアタリや髭があるものなんか嫌だし・・
古着にも抵抗がある
って方は今日の事例の様なエンジングで楽しむしかありません。
僕はもうこっち一択です
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