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セーターの染み抜き 黄ばみ シミをゼロにするより大事な事は着られる状態でお返しする事 




シミです。

黄ばんでいますね。

襟とか脇とか背中とか袖の黄ばみであれば・・

汗や皮脂が酸化した事が原因だと思いますが、この場所はそうじゃないでしょうね。

飲食に伴う染みが付いて放置してしまったか・・

そんな感じだと思います。

第一印象は容易に落ちてはくれないかもと思いました。

キレイにしたいのは白無地部分です。

部分的に染み抜きが出来ない大きさでもないです。

容易に取れる染みであればそうしますが・・

やはりこの黄ばみは簡単に変化してくれませんでした。

薄い染みですが、とことん落ちにくい。

落ちにくいならどんどん染み抜きを強くするしかないです。

部分的に強い染み抜きをする事で部分的に綺麗になるとまわりの色目と違ってしまいます。

実は染み部分以外も全く汚れてない訳ではないんですよ。

遠目で見れば綺麗に見える車に大きめの虫がアタックしてきた!

とか・・

鳥の糞が付いてしまったとか、とにかく部分的にそれを取りたいと思ってウェットティッシュで拭いたら・・

その拭いた部分だけ綺麗になるのでまわりの薄汚れてる部分と違う色になります。

それ、悪目立ちしますよね。

結局、小さいシミを取るのに大きな車全部を洗った方がよくなったりしますでしょ。

一見、綺麗に見える洋服の染み抜きも同じです。

今日の事例は早々に全体処理と併用して染み抜きをする方が良いと判断しました。

全体処理

つまり丸洗いです。

洗濯絵表示に記載されてるのはドライクリーニングによる丸洗いのみで水洗いはNGです。

しかし

黄ばんだシミを取るにはどうしても水洗いによる丸洗いが必要です。

それも優しくデリケートな水洗いではなく洗浄力を重視した水洗いです。

優しい水洗いでも洗濯絵表示違反な訳ですが・・

洗浄力を重視した水洗いとなればよりリスクが高くなります。

きれいにしたいのは白無地ですが・・

シミなんかないチェック柄の後ろ身頃の色の変化も心配になる作業です。

部分染み抜きではこうなるだろう

じゃ全体処理もしよう

でも全体処理をすればこうなるかも?

一難去ってまた一難みたいに想定可能なリスクは出てきます。

Beforeの状態でも薄い色の黄ばみですから、多少薄くなっただけではダメでしょうし・・・

白無地の黄色い変色染みってのはどんなに薄くなっても認識可能です。

何とか完全にシミをゼロにしたいと作業をさせていただいたのですが・・

今回はここまででやめました。

こんなに薄く目立たなくなったのだから完全に取りたい。

って凄く思います。

その気になれば、ここから更にキツイ染み抜きも出来ます。

ただ

リスクはグンと上がります。

この段階でシミがかなり薄くなってる事。

そしてチェック柄も保ってる事。

サイズ感や生地の風合いも大丈夫な事。

全体的に発色性もよくなって、間違いなくお客様にもBefore&afterの差を感じて頂ける。

ただ

意識してみれば黄ばみがあった事を知ってるお客様と作業をした僕にはまだ黄ばみが残ってる事を認識出来る。

とは言え

これ以上無理をした結果。

あそこでやめておけば十分着る事が出来たのに!ってなってしまってはどうしようもありません。

結果

お客様も大変喜んで頂くことができました。

なんだ完全に取れないじゃないか!って言われても仕方ないのに

凄いですね!こんな綺麗になるだなんて捨てずに依頼してよかった。とのお言葉を頂けました。

うれしいです。ご利用ありがとうございました。


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