ダウンステッチ部分の染み ダウンのキワ付き クリーニングに出して出来た染み




ダウン製品は中綿(充填物)が天然素材である水鳥の羽毛とフェザーです。


沢山の不純物を綺麗に洗浄し綺麗な状態にするとふわふわした状態になって沢山の空気を含んでくれます。


羽毛100%だとほんとふわふわで温かさも抜群でしょう。


でもそれだとふわふわ過ぎて柔らかすぎて製品化しにくい。


そこで羽(フェザー)を混ぜます。


今日の事例のtheoryのダウンコートはダウンが90%フェザー10%の混率でした。


よくある混率です。


取り外し可能なファー(毛皮)も天然素材です。


他はオモテ地も裏地も化学繊維です。


オモテ地はナイロンとポリウレタンが混紡されています。


お!


って思うのはポリウレタンの混率です。


ポリウレタンが入ってる服ってものすごく多いです。


意識してケアラベルを見た事はないかもしれませんが、ストレッチするパンツなんかには必ず入ってると思います。


混率はごく僅かです。


2%とかそんなもんです。


それでも質感や風合いは変化しますしストレッチ性も十分感じて頂けると思います。


良い素材ですよね。


なので本当に使われてる洋服は多いです。


繊維素材にはその素材の特性ってものがあって・・


興味のある方は是非検索して頂ければすぐに詳しくなれるわけですが・・


素材の混率を見て洗濯絵表示通りにドライクリーニングをしたら・・


乾燥ムラによってダウンステッチに染みが出来てしまう。


キワ付き問題を予想出来たのであれば・・・


こんな風にはなっていないと思います。


洗濯絵表示を無視して水洗いしていたとすれば・・


生産性は悪化しますがこんなトラブルは防げた気がします。


でも、2年前のお預かりの状態は知る由もありません。


もしかしたら油染みが広範囲で酷かったのかもしれません。


油染みを効率よく取りたいときは積極的にドライしたくなりますからね。


クリーニング店の作業内容なんてのはお客様にとってどうだってよくて・・


きれいになればそれでよし。


お代はいくら?


安ければ安いほどよし。


な訳です。


素材とか知らんし、洗濯絵表示なんかも知らん。


それが普通です。


今回の事例は明らかにクリーニング店での作業が原因です。


それをそのままお返しするのは大問題です。


気付かなったっていうのなら、それも大問題です。


お客様はクリーニングに出してシミになるだなんて思わないのが普通。


クリーニング屋は洗濯絵表示通りドライクリーニングしてシミになるだなんて思わないのが普通。


わざとキワ付きにしようだなんて思うはずもないです。


明日は我が身・・


思わぬトラブルはいつだって起こります。


そんな時、どう対応するかが大事ですよね。


ゴアテックスのダウンの様にドライNGになっていないダウン製品の中には・・


溶剤抜けは悪い表地を使っていても、ドライOKのものが沢山あります。


一番相応しいメンテナンス方法が洗濯絵表示と同じだとは限らないですから。


どんなメンテナンスをするか。


それはものによって変えないとね。


どの判断こそがクリーニング屋の技術です。


2年ぶりに出してこの状態ではびっくりなさったことでしょう。


このままワンシーズン着てしまったとの事。


着る度に気になったのではないでしょうか。


きれいになりました。


もう何年収納していても、ダウンステッチには染みなんか出来ません。


来シーズンは快適に着て頂けるはずです。


ご利用ありがとうございました。