着たいんだけど着られない
そんな状態が何年も続いていたそうです。
ダブルの短丈のジャケットとしても着られるし
スカ―トとしても着られるし
ジャケットスカートはボタンで留める事で長丈のトレンチコートとしても着る事が出来ます。
ウエストのボタンも同素材で同色で同サイズなので見えてもなんら違和感なし。
ウエストにベルトを巻いてしまえばもうトレンチコートにしか見えません。
これ・・
本国
つまり英国のバーバリーでも同じセパレートモデルが販売されたかどうかはわかりません。
依頼品は日本でライセンス生産可能だった時期のモデルです。
三陽商会のタグが付いていて・・
日本のデザイナーさんが本国のバーバリーのイメージを保ちながら日本人女性に合うようなシルエットで販売していたものだと思うので・・
今となっては大変貴重です。
バーバリージャパンのタグが付いたものも入荷しますが
未だに三陽商会のタグがあるものも沢山入荷します。
三陽商会のタグがある時点で、結構古い服ですが・・
全く古さを感じません。
しかも
今日の依頼品は生地の状態だって抜群によくて傷んでる箇所もありません。
色褪せなんかもなく、裏地もチェック柄も素晴らしいです。
ただ
何年も着られないのは
シミがあるからです。
シミは黄ばみなんですが・・
スカートの裾の黄ばみはカビ染みです。
ジャケットの襟の黄ばみは汗染みです。
両方にあるからどちらか片方だけとかも着られないですよね。
着られないけど
売るとか捨てるなんてありえない。
そんなコートの染み抜き事例を沢山動画で紹介していますので・・
それを見て
ご依頼くださいました。
どんな良い服でも
長持ちする服でも
メンテナンスは必要です。
メンテナンスの内容と収納環境によって状態は大きな差が出ます。
シーズンオフにデラックスとかエレガントとかそれっぽい名前の高額なコースを薦められてクリーニングにだしていたけど・・
なんだか襟の黒ずみや黄ばみがスッキリしない
そんな風に感じてる人は少なくないようです。
一般的な料金より高額なコースの差はなに?
よりキレイになるんじゃないの?
そう思っていたけど実際は違ってて・・
生地の負担を最小限にして優しくデリケートに洗うのかもしれません。
一般的な洗剤を使う洗濯と
オシャレ着洗いの洗剤を使う洗濯では
洗う物違いますでしょ。
オシャレ着洗いの洗剤の方が優しく洗えるとか風合いを損なわないとかだからデリケートな服はそっちでしょ。
それって洗浄力とトレードオフですよ。
一方を追求するともう一方を犠牲にしなければならないわけです。
なので・・
何をして欲しくてクリーニングに出すか
選べるコースがあるならば何を重視してほしくてコースを選択するか
そもそも定額制のクリーニング店では洗浄力の調整なんかを個別にしてくれるかを考えてみてください。
洗浄力を制限しデリケートな洗浄で仕上がったコートは高級なハンガーとカバーで納品。
それで満足ならOKですがそうじゃないなら無駄ですよ。
襟の汚れが取り切れないで収納する事で黄ばみや黒ずみが出来ます。
収納場所の環境が悪くカビが付いてしまう。
そのカビに気付かず放置する事でカビが酸化して黄ばんでしまう。
そうなってしまうと
着たいけど着られないになってしまいます。
そうなってからでないと本気でメンテナンス先を探したりしないかもしれません。
是非当店を見つけて欲しいです。
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