きれいにしよう
って洗濯したら
身に覚えのない赤いシミがあちこちについてる。
なにこれ?
調べてみたらポケットの中に蛍光ピンクの紙が・・・
入れっぱなしで洗ってしまってその紙から色が出て色移りしてしまったんですね。
お客様がマーキングして下さった数は全部で13か所
実はマーキングはないけど、同様のシミも複数発見しています。
原因は付箋です。
薄い黄色や薄いブルーも使ってるのに、よりによって一緒に洗濯してしまったのが蛍光ピンク。
確かに・・黄色やブルーの付箋から色移りしたってあまり記憶にないですね。
やっぱ蛍光ピンクの付箋から色が出て赤い色移りのシミが出来てしまうケースが最も多いと思います。
経験上、一緒に洗った服からの色移りより、ポケットに入れっぱなしだった紙やその他のものからの色移りの方が落ちにくく感じています。
シミが落ちにくいのであれば、どんどん染み抜きをキツクするしかないんですが・・
このアイテムは地の色が落ちやすい。
シミも取れるけど、地の色も変化する。
それはまずいです。
自然な感じでパッカリングに沿っての色落ちやアタリの多い部分の色褪せとはまるで違うのが染み抜きによる色の変化(脱色)です。
生地が毛羽だってしまうと容易にグロスが変化して白けてしまい・・
それでも染み抜きを続けると色も抜けちゃいます。
ドット状のそれは目立ちますので染色補正をしないといけなくなります。
それはそれでひと手間増えてしまう訳です。
同じ日に同じ原因で出来たシミなので・・
出来る事なら全体処理で一網打尽に出来ないか。
色止めはどう使えばいいか。
洗浄や前処理に使う薬剤は何をどう使うか。
色々予測して考えて考えてお見積りするわけです。
シミは全く見えない状態をゴールに設定して・・
望ましくない変化の兆しを感じない(気付かない)なら、シミが取れるまでひたすら作業を続ける。
どんなに時間がかかっても・・シミが変化し続けるのであれば作業はやめない。
つまり・・
パーフェクトな仕上がりです。
しかし
考えてみてください。
シミゼロのパーフェクトな仕上がりが希望です。
費用は5,000円
シミは薄くなればOKです。残っていても着られるから大丈夫。
費用は500円
当店の場合はYouTubeを見ましたってご依頼を頂くので、前者が比較的多いんです。
それでも
圧倒的多数は後者ですよ。
だから、お見積りを見て「高い」って思ったら
「無理」「諦める」「返品」とすぐに判断するのではなく
お客様の方から出せる金額を提示してください。
その金額で出来る範囲を探って作業内容を修正してご提案出来る場合もすごく多いです。
今日の事例もそうなんです。
この薄く残ったシミ。
13個以上あったのに、オモテのシミで残ったのはたった2つ。
取ろうと思えば取れるし、すごく取りたい!
でも、そんな事は望んでいなくて・・
安くなった方がうれしいんですよ。
現にすごくすごく喜んで頂けました。
なんだよ、シミ残ってるじゃないか!
って言われる事を恐れてるのが僕です。
だから完璧に仕事をしたいと思ってしまいますが、それって仕事の仕方としては間違っています。
何が出来るかではなく、何をしてほしいか。
それを正しく理解しなければ本当にいい仕事が出来たとは言えません。
え~~そんな事出来るの?
はい!出来るんです。
何でも思った事言ってください。
どんどんわがまま言ってください。
僕はお客様のお洋服のメンテナンス係としてその望みをかなえる為にいるんですから。
家で洗える服だけど
このままじゃ着られない。
ホームクリーニングのフォローも喜んでさせて頂きますのでご相談はお気軽にどうぞ。
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