お預かりの状態を確認する際にシミや汚れと同じ様に生地の状態も確認します。
お父様が丸善別注バーバリーを複数所有していて、長い事放置されていたものを今回お子様が着たいとの事で入荷してまいりました。
どんなに古いビンテージのバーバリーでも
どんなに酷いシミや汚れでも
生地さえしっかりしていれば染み抜きは可能です。
お父様の服が過去にどのようなメンテナンスをされてきたか・・
同居する家族であっても正確に把握していない場合も多いです。
使用感のあるコートのダメージで最も多いのが傷穴です。
袖
襟
裾
ポケット
擦れる頻度の高い部分は着用に伴い生地が痩せて薄くなりますので次第に小さい傷穴が出来ます。
傷穴は次第に成長して大きくなります。
大きくなった傷穴と傷穴の間隔はどんどん狭くなり、切り取り線の様な感じになって・・・
やがて切れてしまいます。
今日の事例の場合。
真っ先に袖がそうなってしまったのでしょう。
お直ししてもらった痕跡があり傷穴は開いてませんでした。
この袖のお直しをしてからはあまり着なかったのかもしれません。
袖はお直ししてありますね。
とお伝えすると、そんな事してません。
との事。
エリと裾にだけ傷穴があるのはとても不自然な事をご説明しました。
やはり本人が着てた服じゃないのでわからないですよね。
綺麗にする事は可能です。
ただ、お預かりの際に既にあるダメージ(傷穴)は綺麗にするのに必要な作業をする事で少なからず拡大してしまう事をご説明いたしました。
もちろん、私もお客様と同じで何一つ望ましくない変化は生じさせたくありません。
しかし、動画を見て頂ければわかりますがBeforeの状態でこれだけ大きな傷穴があり、その傷穴のある部分の汚れが酷く、それを綺麗にしたいのであれば・・・
もうこれは致し方ない訳です。
お直しに関しては専門外なので、具体的にどうお直しするかはわからないのですが・・・
当店の作業の結果として、シミや汚れやニオイはゼロに出来るけどダメージ(傷穴)は大きくなります。
どの程度、拡大するかは
お預かりのシミの状態や生地の状態や作業内容によって差があります。
過去のバーバリーの染み抜きの事例ではほとんど傷穴が拡大していないケースも凄く多いです。
でも、今回の動画の様に大きくなってしまう事もありますのでご紹介したいと思って動画を公開します。
同じような事例だから
とご相談ご依頼を頂き、実際にお客様のお洋服をお預かりすれば・・・
お客様のお洋服の正確なご説明をさせて頂きますので、まずはお気軽にご相談下さい。
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