ウールと麻が混紡されたジャケットです。
製造から14年経過してるんですが・・
全く古さを感じませんね。
まだまだこれからも長く着て頂くことが可能な状態です。
だからこそ
襟の黄ばみを取りたいって事でご依頼頂きました。
襟の他にも
右前身頃のお腹とか
左の前の脇の下とか
微妙な色の段差は御座いましたので、それも染み抜きさせて頂きました。
シミって何が付いたか
ではなく
何に付いたか
で出来る作業が違います。
リスクも違います。
料金も違います。
同じなのは
成功報酬制で染み抜きをさせて頂くので・・
シミが取れるまで
もしくは
望ましくない変化の兆しを感じるまで
作業を続ける訳です。
経験上、こんな内容で作業をすれば・・
反応するだろう
ってのは複数あって・・
それがやりやすいかどうか
依頼品の柄も素材もやりにくいです。
やれない
んじゃないですよ。
やりにくい
ってのは
リスクが高いって事です。
リスクを減らす為の手間をかければ大丈夫であればいいのですが・・
どんなに慎重にトライしてもダメな事ってのはあって、そんな時はもうシミを取ることが出来ない訳です。
これは気を付けないと!
って事を充分注意してやる作業ってのは、ほぼ失敗しないんです。
失敗の手前で
つまり
「これ以上はダメ」
って事に気付くことが出来るからです。
お客様からお預かりの服は全てとても大切なので・・
どのクリーニング店も失敗はしたくないでしょう。
お預かりの状態を保つ
それは大前提な訳ですが・・
それを重要視し過ぎるのであれば、いかなる染み抜きもしにくくなりますよ。
とは言え
染み抜きすると必ず失敗する訳ではありません。
だから
どのお店も染み抜きはしますよ。
簡単に取れるシミなら何の問題もありません。
ただ簡単に取れるシミばかりじゃないから・・
どの程度までやるかに差があるだけです。
営業中のどのお店にもお客様がいらっしゃいますから、考え方ややり方に善し悪しなんかありません。
依頼するお客様が判断すればいいんです。
クリーニングに出したけど
染み抜きを依頼したけど
シミが取れない。
ってのはよくあると思います。
他店さんの作業内容は知る由もないですが・・
シミが取れないならどんどん染み抜きを強くするのみです。
もちろん、リスクだって高くなります。
他店さんで取れない染みならば
少なくても当店では他店さんの染み抜きより強い染み抜きをする事になります。
お客様は諦めてないんです。
かんたんに諦めてしまう事が出来るなら・・
もう処分したり、買い替えしてるはずなんです。
どうしても
また着たい
って事で染み抜きを依頼される服は、もうそれだけで特別な服なんですよ。
僕は毎日
特別な服を扱ってるんですよ。
だから
毎回。染み抜きが出来た時はうれしいんです。
お客様も同じように嬉しいはずです。
目がチカチカしちゃうけど
色柄の変化もなく、
生地の変化もなく
汚れの首輪である黄ばみを除去する事ができました。
これからも長く愛用して頂けるはずです。
またシミが出来たらお気軽にお寄せください。
Commenti