つい先日の山形新聞で同業者の事業停止を知りました。
1996年8月期には売上高が約3億3700万を計上。
2018年8月期の売上高は5000万円台まで低下。
多額の負債を抱えての事業停止です。
創業は1976年なので43年の歴史に終止符です。
1996年当時も僕はすでにクリーニング屋になっていましたが確かに入荷はとても多く忙しかったです。
ちなみに僕が結婚したのは1994年(25年前)です。
招待客は両家あわせて230人でした。
親戚はもちろんのこと。
会社の上司やご近所さん。
友達も大勢招待するのが普通でした。
ご祝儀の相場は1万円。
誰の結婚式に行ってもそんなもんでした。
芸能人の結婚式はTV中継されるのが当たり前だった時代です。
最近のデータによると結婚式の招待人数は全国平均で65.5名
50~90人未満がかなりの割合を占めています。
結婚式の招待人数は減りましたがご祝儀の相場は高騰し3万円になりました。
友達に招待されると自分も招待しなければならない。
それが嫌なので友達は招待しない。
結婚式とは別のパーティで友達だけを招待するスタイルにあわせ、小規模なブライダルパーティが出来るところが増えています。
クリーニングとブライダル
何の接点もないビジネスですが・・
ブライダルビジネスは需要と共にどんどん変わっていってるイメージなのに対し、我が業界の変化の少なさを痛感します。
現にこうして継続出来なくなってるところがあるわけで・・
25年前のクリーニング需要が今も継続していれば事業停止なんてことにはなりません。
私の知ってる県内の同業の方の中にはクリーニング以外の仕事として市議会議員になった方がいます。
また・・
国内よりも海外に目を向け、海外進出した国に永住するつもりで実家のクリーニング店を単身離れた人もいます。
洗うとかシミを抜くとかプレスするとか従来のクリーニング加工サービスに追加して、
保管サービス
染色補正
レザー(毛皮)製品(靴やカバン含む)
お直し
等
をやって売り上げを作ろうとしたり
コインランドリーを併設して運営したり。
また家庭で出来る事を教える側にまわってみたり・・・
もちろん、それで成功してる人もいらっしゃいますがまだまだ少数です。
当店の場合・・
一般的なクリーニングが減少傾向に歯止めがかかっておりません。
ご相談やご依頼や増えているのは染み抜きとホームクリーニングのフォロー(修正)です。
もはやうちは
クリーニング店ではなくしみ抜き店になっています。
それからホームクリーニングの失敗を修正することを訴求した方が需要が多い気がします。
セルフのGSに慣れると自分でやるのが当たり前でフルサービスは100%不要になりました。
同様なことが洋服のメンテナンスにも起こってるのであれば、もう仕事のやり方を変えないとダメです。
自分で洗ったけどシミが取れなかったから取ってほしい。
自分で洗ったらしわが酷くて着られないから綺麗にプレスしてほしい。
自分で洗ったら縮んだから伸ばしてほしい。
古着を買ったのでフルメンテナンスでリフレッシュして欲しい。
全部出来ます。
冒頭で結婚式の話を書きました。
人との関係はどんどん変化していきます。
今現在・・・
僕の結婚披露宴に招待した人で今も親しくしてる人が極めて少ないのがその証拠です。
でも人は減ったけど居なくなったわけではありません。
人は服を着ています。
服は着れば汚れるので洗う必要があります。
それが他人(クリーニング)から自分(ホームクリーニング)になりました。
従来と同じクリーニングをしてるのであれば仕事が減って当然です。
ホームクリーニングが洋服のメンテナンスのど真ん中であれば、ホームクリーニングで困った人をフォローしてほしいって人が出てきます。
それって今までもあったでしょ?
そう。
ありました。
でも少なかったし、具体的にフォロー出来る事を訴求してこかなかった。
する必要も感じてなかったですから・・
スマホとSNSの普及で訴求するやり方も大きく変化しました。
その変化についていけず、どうすればいいかわからない。
でも何かをやらなくては・・・
家で洗ってダメな場合や失敗したと思った場合。
その修正方法を検索してもダメだった場合。
修正出来る他人が居たら頼みたくなります。
そのポジションをもっともっと意識します。
お客様の洋服のメンテナンス係って立ち位置は同じですが
「やっちゃったなぁ」
「こまったぞ」
そんな時に検索して見つけてもらえるような・・・
そんな事例をたくさん紹介したいと思います。
今日の事例もまさにそれ!
UGGのブーツですが是非動画を見てください。
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