「ダウンジャケット」という表現に惑わされず、中綿の素材を確認しましょう。
今日の事例の中綿は100％ポリエステルです。
化学繊維100％です。
天然素材のダウンは全く入ってません。
にもかかわらず、「中綿ダウンジャケット」や単に「ダウンジャケット」と表現されることがあり、誤解を招く可能性があります。
ぶっちゃけ、おもてからは中綿なんか見えないから何が入っていても着用に問題はないし、素材の事なんかどうだっていい訳ですが・・
メンテナンスする私はまるで違います。
お客様に正確な情報を伝えるために、ダウンとポリエステルの違いについて簡単に説明する事も多いです。
ダウンは、主に水鳥（ガチョウやアヒル）の胸部に生えている、タンポポの綿毛のようなふわふわとした羽毛のことです。
非常に軽量で、空気をたっぷりと含むため、高い保温性を持ちます。
吸湿性・放湿性に優れ、衣服内の湿度を調整する機能があります。
天然素材のため、ダウンの割合や品質次第で高価になる傾向があります。
ポリエステルは、石油を原料とした合成繊維の一種です。
耐久性、速乾性に優れ、洗濯しやすいです。
比較的安価で、大量生産が可能です。
水に強く、濡れても保温性が低下しにくいです。
ダウンに比べると、保温性、吸湿性、放湿性は劣るので下位互換みたいに思われる方が昔は多数派でした。
しかし近年はそうじゃないですね。
化学繊維であっても、ダウンに近い保温性を持つものが沢山ありますしメンテナンス性も良いので、ダウンは高いから仕方なく化繊って感じではなく、むしろダウンより化繊が良いって人も増えています。
表地がナイロン
中綿が化繊
洗濯絵表示は水洗いOKでドライクリーニングNG
シミは前身頃や袖が小籠包の中身が飛び出してしまったとの事。
それはもうアツアツをイメージしてしまいますので・・
火傷するよりはシミになった方がましですよ。
でもって
襟は着用に伴い自分の身体からついたもの。
汗や皮脂
それと首元は顎周りがあたりますから、ファンデーションでしょうね。
シミの種類を油性と水溶性で分けるなら・・
油性です。
正確には両方付いていますので、100％油性じゃないけど・・
油性の汚れやシミに効果的なドライクリーニングをする事で大幅な改善が見込めます。
でもドライはダメって書いてある。
ガッカリ。
これって
家庭洗濯（ホームクリーニング）だと逆でしょ。
水洗いにバツが付いてると家で洗えないって事ですからね。
でも
イケるんじゃない？
って感じで水洗いしてみたら・・
なんともなかった。
って経験ありますよね？
ラッキーです。
もう次も家で洗う事が確定ですね。
しかし
ダメだった経験もありますよね？
悪くなってしまっても自己責任ですから仕方ないですよね。
それって
自分の服だから許されるわけで・・
他人の服だったらダメじゃないですか。
弁償でしょ。
それね。
クリーニング屋は常にそれ。
全てそれ。
だから、やっちゃダメって書いてあったらやりたくないのよ。
やらないってとこもいっぱいあるの。
お預かりした服を何も悪くしないでお返しするのは当然の事だからね。
ただ
お客様は何をして欲しくてお代を払うんだって事を想うと・・
悪くなってないとはいえ、シミも落ちてないって事であれば・・
それでお金も頂いてるのであれば、もやもやしちゃうわけです。
そのモヤモヤに慣れちゃってしまうとね・・
もうトライしなくなります。
普通に出来る事だけでよくなってしまいます。
それが悪い訳ではありません。
ただ
お客様はしっかり選らで欲しいです。
ダウンって言っちゃうけど、中綿が化繊だった。
でもそんなの平気。
クリーニング店って一括りにしちゃうけど・・
洗ってはくれたんだろうけど、シミは取れなかった。
水洗いしただけなら家でも自分でも出来たかも・・
それでお代を支払ったらなんだか無意味な事にお金を時間を費やしたように感じませんか？
シミを取って欲しい
であれば
時に洗濯絵表示違反もしなければなりません。
それはたまたまラッキーで大丈夫だった
って感じの運任せじゃダメで、これだったら大丈夫って確信がある程度なければだめでしょ。
それはいかにプレッシャーを感じながらリスクの伴うメンテナンスをしてきたか
経験から学んだ事が多ければ多いほど技術は向上してるはずです。
クリーニング店選びさえ正解ならもう任せて安心です。
そりゃ代金はかかりますがそれでもまた綺麗で清潔な状態に戻って気持ちよく着る事が出来るんですから「頼んでよかった」ってなると思います。
お気軽にご相談ください。
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