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イタリー製の古いウールのコート 袖の裏地の黄ばみ 染み抜き成功事例 Before&after




オモテじゃないんですよ。裏地なんですよ。


見たまんまです。


見えるからこそ


染みだって認識出来るわけですが・・・


見えないなら


黄ばみや黒ずみといった汚れや染みはないって判断しますよね。


ただ袖の裏地がこれだけ黄ばんでるって事はですよ・・


襟だって見えないけど・・汚れてるのかも?ってって思いませんか?


このコートは他店さんでクリーニング済みでお送りくださいました。 


襟は表地と同じ色柄で同じ素材なんです。


仮に黄ばみがあったとしても見えにくいでしょうね。


襟や袖って汚れやすい部分ですから・・


他店さんで全体処理としてドライクリーニングをした際に汚れが落ちやすくなるような手間

をかけてるのかもしれません。


それで・・


襟の染みは取れたけど、袖の裏地のシミだけは取れなかったのか?


皆さんはどう思いますか?


袖がこの状態であれば・・


そして素材がウールじゃなければ・・


もう全体的に洗浄力を重視したウェットクリーニングをしたいところです。


お客様は当店に染み抜きの依頼をしてくださる際に、袖の裏地だけを全部交換する事も検討

したそうです。


ただ同じものがありません。


なのでで似たようなもので妥協するしかありません。


やっぱりオリジナルが良いですよね。


黄ばみを取りたいのは裏地です。


でも袖口の縫製をとかないなら・・


裏地だけ染み抜きする事が出来ません。


表のウールと重ねてシミ抜きをすれば、薬剤は表のウールにも付着します。


部分染み抜きをするにしてもリスクを伴う事をお伝えしました。


料金の基準は作業時間です。


どれだけ手間がかかるかで変動します。


シミを取る手間だけじゃないんですよ。


シミを取りやすくするための手間もありますし


リスクを減らす手間もありますし


染み抜きで生じた変化を元に戻す手間もあります。


結果を重視すれば生産性は著しく悪化する事もよくあります。


でもシミを消すことがお客様の要望ですし


うちは成功報酬制なので、とにかく結果が大事です。


キレイになってよかったです。


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