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ヴィンテージスウェットを長持ちさせる洗濯術 エマールでOK? 




80年代のリバースウィーブですが、襟元に黄色いシミがあり、染み抜きを希望します。


との事で入荷したものをご紹介します。


動画ではもうわからないくらいの薄い黄ばみです。


しかも襟の後ろにはなくて前のみです。


これは珍しいですね。


今回は部分的な染み抜きだけさせて頂きました。


首元は伸びてヨレがあって傷穴もありますが当店で部分染み抜きをしたことで何も悪化していません。


全体的にはかなり状態は良いです。


発送後、お客様からのご質問を頂きました。


自宅での洗濯は普通の洗剤ではなくエマールのようなものを使えば他は特に気にする必要はないでしょうか?


(洗濯頻度や洗濯ネットの使用等)


ヴィンテージスエットを初めて購入したので分かりません。


普段の洗濯方法をご教授いただけると助かります。


との事なので


ヴィンテージスウェットの洗濯方法の一例としてご紹介させて頂きます。


1. 洗剤の選び方


お察しの通り、エマールのようなおしゃれ着用洗剤は、色落ちや型崩れを防ぐために非常に有効です。


一般的な洗剤に比べて洗浄力がマイルドで、柔軟成分が含まれていることが多いので、生地への負担を抑えられます。


ただ洗浄力は低いです。


なので酷く汚れてしまう前に洗ってください。


2. 洗濯ネットの使用


洗濯ネットに入れて洗いましょう。


ヴィンテージ品は、生地がデリケートになっている可能性があります。


洗濯ネットに入れることで、他の衣類との摩擦や洗濯槽への接触によるダメージ、そして伸びや型崩れをある程度防ぐことができます。


スウェットがぴったり収まるサイズのネットを選ぶと、中で動くのを抑えられます。


3. 洗濯コースの選択


洗濯機の機械力「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着コース」など、水流が弱く設定されているコースを選びましょう。


標準コースやパワフルなコースは洗浄力が高いけど、生地の負担は大きくなります。


4. 洗濯頻度


着るたびに洗っても大丈夫です。


ただその必要はありません。


一回しか着ていないけど、汗だくになったとか焼肉のニオイがついたとか・・


何かシミを付けたなんて事であれば・・


すぐ洗った方がシミやニオイが取れやすいです。


ヴィンテージスウェットに限らず、洗濯の回数が増えるほど生地が傷みやすくなるってのは、どんな洗い方をしてるかでものすごく差があります。


洗わずに着続けて、汚れやシミが目立つようになって、それを除去するための洗濯は洗浄力を重視しなければなりませんので生地の負担だって増えますよ。


でも見える様なシミや汚れなんかなくても数回着用したら洗濯するのであれば・・優しい洗いで十分綺麗で清潔になります。


洗うと傷むより、洗わないで汚れやシミが生地に付いた状態が長い方が傷むと思いますよ。


5. 脱水と乾燥


脱水は短時間でいいです。


長時間の脱水は、生地やプリントを傷めたり、干しただけで取れないシワの原因になります。


1分程度で十分ですよ。


乾燥機の使用は避けてください。


高温による乾燥は、生地の負担が高すぎます。


それから


直射日光もダメです。


自然に色がフェードするのはOKでも日焼けによる色褪せはNGです。


脱水後は形を整えて平干し、または厚みのあるハンガーにかけて陰干しするのがおすすめです。


直射日光は色褪せの原因になることがあります。


部分的にひどい汚れとかシミがある場合は、無理せず当店にご相談ください。


お気に入りのヴィンテージスウェットは宝物ですよね。


是非長く楽しんでください。

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