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【35年前のトレンチコート蘇生記】クリーニング店で断られたルイ・フェロー(Louis Féraud)の古いシミは抜けるのか?シミ抜きの真実を全公開
1. 「捨てられない一着」に宿る想い クローゼットの奥で、何年も、あるいは何十年も眠っている一着はありませんか? 「いつか着ようと思っているけれど、このシミのせいで着られない。でも、どうしても捨てられない……」 今回ご紹介するのは、そんな切実な想いと共に、遠方より届いたLouis Féraud(ルイ・フェロー)のトレンチコートの修復事例です。 オーナー様がこのコートを購入されたのは、今から35年前のこと。かつてクリーニング店に相談した際には「このシミは取れない」と断られ、一度は諦めていたそうです。しかし、当店のYouTube動画を見つけ、「ここが最後のチャンスかもしれない」と、私を信じて託してくださいました。 2. 35年分の「酸化変色」という難敵 お預かりしたコートを拝見すると、前身頃や袖、背中、ベルトに至るまで、広範囲に茶褐色のシミが点在していました。 35年という歳月は、服にとっては過酷な時間です。付着した汚れは酸素と結びつき、繊維の奥深くで「酸化」を起こします。こうなると、通常のドライクリーニングや簡易的な染み抜きでは、びくともしません。

武田信一
2 日前読了時間: 4分


【実録】80年前のUSMC P-44「モンキーパンツ」を洗う。サビと汚れに埋もれたビンテージ実物の劇的再生
山形の「シミ抜き武田クリーニング」の武田信一です。 ビンテージ古着、特にミリタリーウェアを愛する方にとって、伝説的なモデルの一つと言えば、1940年代・第二次世界大戦末期にUSMC(アメリカ海兵隊)で採用されていた「P-44」ではないでしょうか。 通称「モンキーパンツ」。 今回、この歴史的価値のある「実物」のクリーニングとシミ抜きをご依頼いただきました。 80年以上という時を経た一着が、どのような工程を経て蘇ったのか。 その全記録をご紹介します。 1. 入荷時のコンディション:80年分の「歴史」と「ダメージ」 今回お預かりしたP-44は、一目で「実物」とわかる圧倒的なオーラを放っていました。 メタルボタンには「U.S. MARINE CORPS」の刻印。 このボタンが生み出すサビや、銅・真鍮の経年変化による風合いは、現代の精巧なレプリカでも再現し得ない、本物だけが持つ「貫禄」です。 当時の過酷な環境を生き抜いたヘリンボーンツイル(HBT)の生地感も、ミルスペックそのものの重厚さがありました。 しかし、状態は非常に深刻でした。 ボタンからのサビ移り

武田信一
3月6日読了時間: 4分


【パタゴニア・パフジャケット】家で洗っても落ちない「20年前の皮脂シミ」をプロが劇的に蘇らせる。
最近の服選びの基準は、何と言っても「家でメンテナンスができること」ではないでしょうか。 ウールのセーターではなくフリース、ダウンジャケットではなくこのパフジャケットのような化繊インサレーション。 「クリーニング代はもったいない、でもオシャレな服を清潔に着たい」 この考え方は、もはや今のファッションの主流と言えるかもしれません。 特にパタゴニア(Patagonia)に関しては、現行品よりも古着が断然オシャレだと、あえて20年、30年前のアーカイブを探して愛用する方が非常に増えています。 今回お預かりしたのは、 2002年製のパフジャケット 。 後の米軍向けライン「MARS」を彷彿とさせる、無骨なコヨーテブラウンがたまらない一着です。アメカジ好きや軍物好きにとっても、代えのきかない名作と言えるでしょう。 古着特有の「罠」と、家庭洗濯の限界 オーナー様はこの一着を古着で購入され、化繊だからとまずはご自身で洗濯されました。 しかし、襟元やフード周りを動画で見てください。 20年の時を経て繊維の奥底で酸化し、固着してしまった汗や皮脂のシミ。...

武田信一
2月22日読了時間: 2分


【Levi's 517】「色落ちはNG、でも黄ばみは取って」という難題。プロが教えるヴィンテージデニム復元の真実と、清潔感の価値。
1. 服好きを唸らせる「あえて」の選択:80s Levi's 517 今回お預かりしたのは、古着市場でも根強い人気を誇る1980年代のリーバイス517「オレンジタブ」です。 501の王道感も良いですが、「501はお腹いっぱい」という玄人の方にこそ刺さるのが、この517ではないでしょうか。 膝から裾にかけて緩やかに広がるブーツカット、そして7本のベルトループを備えたオレンジタブ。何より目を引くのが、センタープレスを模した「センタークリース加工」です。これは保管による折りじわではなく、当時、デニムをスラックスのように美しく履きこなすために施された意図的なデザイン。この一本には、80年代の空気感が凝縮されています。 2. お客様からの切実なリクエストと、職人の「NO」 古着で手に入れた際、最も気になるのが「前オーナーの痕跡」である 黄ばみ です。 今回のお客様からも、切実なご相談をいただきました。 「黄ばみは完璧に取りたい。でも、色落ちは1mmもさせないでほしい」 デニムを愛する方なら、誰もが抱く願いです。しかし、私はプロとして、あえて最初にはっきりと

武田信一
2月18日読了時間: 3分


ヴィンテージスウェットを長持ちさせる洗濯術 エマールでOK?
ヴィンテージスウェットを長持ちさせる洗濯術 エマールでOK? 80年代のリバースウィーブですが、襟元に黄色いシミがあり、染み抜きを希望します。 との事で入荷したものをご紹介します。 動画ではもうわからないくらいの薄い黄ばみです。 ...

武田信一
2025年5月21日読了時間: 3分
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