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汚れの首輪が取れないのは内部要因だからです ボンディング製品特有の素材構成で出来る樹脂の浸みだし 



お客様からのお問い合わせをご紹介します。



シミ抜きをお願いしたくメッセージ差し上げました。


こちらの画像のHYKEというメーカーのコートですが、ゴールデンウィークの5/4に着用し、次の日に確認したところ画像のようなシミができていました。


ゴールデンウィーク終了後通常のクリーニング(可能であればシミ抜きをお願いしたい旨をお伝えして)をお願いしましたが、シミは取れませんでした。


お気に入りのコートだったので、完全にシミが取れなくても、もう少し薄くなってくれれば本当にありがたいです。





この画像を見た私の回答




汗や皮脂によってできた色の段差(汚れ)であれば外部要因なので綺麗になる可能性があります。


しかし、ボンディング製品の接着で使用してる樹脂やコーティングが変化して浸みだしてしまったのであれば・・


それはもう内部要因です。


残念ですがもうお手上げで取ることは出来ません。


画像を見た印象はまさに樹脂の浸みだしだと思われます。


数ある洋服の中で襟回りにこのような色の段差が明確に出来てしまうのは独自の素材構成が原因です。


もちろん汗や皮脂がついても汚れの首輪は出来るのですが・・


それとは明らかに違う色の段差が出来ています。


これは汚れが付いてる事に気付かず、洗う必要もないと思ってそのまま放置してしまう事で内部の樹脂が反応してしまった可能性が高いです。


5月4日に着た際にはこのような状態にはなっていなくて、5日に確認したらそうなっていたとの事ですが・・


経験上、着用してすぐにこの様な襟の状態になるのは極めて稀です。


このハイクはいつのモデルでしょう?


購入したのはいつでしょう?


これまで何度か着用なさっていますか?


何度か洗濯もなさっていますでしょうか?


こんな風になっていないと思い込んでいる場合、検品なんてしないのが普通なので、気が付かない場合もあるかと思います。


4日に着用した際に既にこの状態になっていて、たまたま翌日に気が付いたとすれば・・


昨日着てこうなったって思ってしまう事でしょう。


付いたばかりの汗や皮脂は見てわかるシミや汚れになる事の方が少ないです。


見えないけど着たら付いてるはずなので、その見えないけど付いていた汚れに関しては通常のクリーニングでも十分取れますし・・


ホームクリーニングでも簡単に取れると思います。


しかし、他店さんへの依頼でBefore&afterの差を実感出来ていないとすれば・・


ますます樹脂の浸みだしの可能性が高いと感じました。


コーティングやボンディング製品は生地を圧着させていますが、その際に使用する接着樹脂がいつ製造されたかは全くわかりません。


この樹脂が製造された瞬間からカウントダウンが始まって劣化が進行します。


洋服を製造してからもなく、買ってからでもなく、樹脂を製造してからです。


なので・・


いくら近年物であっても、いくら新品未使用であっても


接着樹脂が古いと劣化は早めです。


とは言え


ハイクは人気のドメブラで小ロットでしか販売していないですし、色んなブランドとのコラボも多いので・・


そんな事を気にして買う様な服じゃないと思います。


機能素材を使った行動着はファッション性に劣るものが多いので、それをハイクがやれば抜群にオシャレになるので人気なのもわかります。


高額ですので大事に着てる方ばかりです。


ただ・・


メンテナンス性は悪いですし経年変化もします。


以下 省略




お客様からの返信



読ませていただきよく分かりました。


おそらく樹脂の浸み出しだと思います。


といいますのも、こちらは姉からもらったものでして、もらったのは最近ですが購入はだいぶ前かと思いますし、クリーニングを適宜していたかなどは確認しておりません。


おそらく汚れがついていたんだと思います。


もらいものでとても気に入っていたので大切に着たいと思っておりましたが、これ以上こういったことがないように私の方では適宜クリーニングしたいと思います。


とても勉強になりました。


ご説明いただきましてありがとうございました。



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