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ウールの裏地が取り外し出来ないBurberrysのビンテージのタイロッケンコート




キレイになりますか?



毎日複数のお客様からご質問を頂きます。


大前提として・・


お預かりの状態を保って


って事です。


望ましくない変化


一切なしで


染みや汚れだけ


キレイになりますか?


って事です。


もちろん、私もお客様と全く同じ気持ちで・・


そうしたい!


って思います。


どんなリスクの伴う作業であっても・・


どんな手間のかかる作業であっても・・


そうできるのであればしたいです。


今日の事例のコートは綺麗にしたいのは表の綿なんですが・・


裏地は取り外し出来ないウールです。


何のシミや汚れが付いたかより、何に付いたかでメンテナンス性は雲泥の差になります。


きれいな服を着たい。


誰だってそうですから。


MBさんがUNIQLOのエアリズムのコットンライクなタンクトップを紹介する動画を観ました。


服は


着ると洗うで傷んでいく。


じゃ、着ない


着ないなら洗う事もない。


それ、服じゃないですよね。


着るけど・・


洗わない。


汚れる。


それ・・


不衛生だし・・ダメですよね。


どんなファッション(オシャレ)も


清潔である事が大前提です。


染みも汚れもニオイもない状態でかっこよく着る。


良いものを良い状態で長く着る。


気に入った服は沢山着たい。


じゃ、中にインナーを着て直接肌に触れない様にして、汚れが付くのを軽減させましょう。


そうすれば・・


洗う頻度を減らせる!


的な事でUNIQLOのエアリズムのタンクトップをTシャツの中にいれましょう。


ってのがMBさんの動画だったと思います。


まぁ確かにそうですね。


汚さない様に


って意識する。


工夫する。


ってのが最大の防御かもしれませんね。


服を構成する素材の名前は同じでも、その品質には差があります。


洋服のお値段って・・


同じアイテム名で同じ素材を使っているのに、かなりの価格差がある事

を認識して購入なさってるかと思います。


同じようにクリーニング店のお値段も同じアイテム名で同じ素材を使ってるのに・・

料金にはかなりの差が御座います事を認識して複数のお店を使い分けしてるかと思いま

す。


お客様はお求めになった金額でメンテナンス代のコスパを判断されるでしょう。


だから・・


1,000円で買ったTシャツがとても気に入っていても・・


更に990円でUNIQLOのエアリズムコットンタンクトップを買う事には抵抗があると思いませんか?


10,000円のTシャツであれば話は別。


全く抵抗なく990円のインナーを買える!


洗うのは面倒


洗濯は手間仕事ですから。


その手間を出来るだけかけない洗いって・・


洗濯機任せな訳ですが・・


それは最も洗浄力が高いけど、最も生地への負担も高い。


1,000円のTシャツはそれでいいけど、10,000円のTシャツはそれ嫌だな。


だからインナーを着てるんだけど・・


そのインナーさえ洗っていれば、Tシャツは全く洗わなくていい?


まさか。


じゃ下着さえ洗っていればワイシャツもスーツもネクタイもコートも洗わなくていいなんて事になりません。


普通のクリーニング



定額制のクリーニングの事を指すんだとすれば・・


当店は全てのメンテナンスが定額制ではありません。


素材やブランドやコンディション問わず・・


大量に同時処理すれば生産性も向上しますので定額制でお安く出来る訳ですが・・


大量に同じアイテムをお預かりする衣装や制服などの特別な服以外は、あえてそうした

事をしていません。


お安くすると手間をかける事が出来なくなります。


手間をかけないと・・


お客様が当店に期待する仕上がりではなくなってしまいます。


きれいに出来ると思うけど・・


この汚れ具合を綺麗にするのに必要な洗浄力だと、この素材の特性上望ましくない変化が生じる確率は高い。


と判断すればそれは迷いが生じます。


どうしても


とか


今のままじゃ誰が見ても着る事が出来ない


って状態での入荷なら、もうリスクが高いからだなんて言いませんが・・


そうじゃない場合はお客様と相談です。


今回の事例は綺麗にする事より現状を保つ事を優先したメンテです。


是非参考になさってください。

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