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ペンと一緒に洗濯して出来たインクのシミ 仕事着は買えないし容易にもらえないからこそ塩素系はダメな事を覚えといてください




仕事で着る半袖ワイシャツ(淡い青色)の胸ポケットに、ボールペン(油性)を入れて洗濯し、シミになってしまいました。


オキシ漬けをし、アルコールで染み抜きを試みまして、少し薄くなったのですが、その後ハイターを部分的にかけたところ、黄ばんでしまいました。


ボールペンのシミとハイターの黄ばみを取ることは可能でしょうか?



文章だけでお問い合わせを頂きました。


ハイターってなに使ったんですか?


とか


インクのシミの数と範囲とか


黄ばみのシミの色と範囲とか


洋服の素材とか


足りない情報が複数あります。


オキシ漬けはオキシクリーン(粉末の酸素系漂白剤)ってことがわかりますが、それ以外は予測です。


インクのシミはペン先が露出した状態でポッケに入ようとして書いちゃって出来たライン状のシミではなく、インクの塊で出来たドット状のシミだろうなと思いました。


ハイターはオキシクリーンでダメだったから、塩素系のキッチンハイターを使ったんだろうなと思いました。



LINEでお問い合わせ頂く際には是非写真も送って下さい。


全体の写真


シミのアップの写真


洗濯絵表示


一緒に洗ってしまったペン


黄ばみ変色の原因となったハイター



写真を見てわかる事が沢山あります。


インクのシミって・・


同じ日に同じペンが原因で出来た染みならば、どんなに数や範囲が多くても洗浄力を重視した丸洗いをしたら全部一気に取れるのが理想的ですが・・


そんなラッキーな事はもうないんですよ。


実際、お客様もオキシ漬けでダメだったので、一か所一か所アルコールでごしごし擦ったんですね。


で更に少し薄くなって・・


でもまだダメって事で塩素系のハイターを使った。


お客様はありとあらゆる事をしてもうダメだ!ってタイミングでのご依頼です。



結論から言えば・・


ダメでした。


作業はしましたが結果が伴いませんので無料です。


この結果は予測できました。


お客様にも作業をする前にご説明済みです。



インクは反応します。


だからBefore&afterの差がわかります。


でも


高濃度の塩素系漂白剤による変色はもう当店では修正出来ないです。


ウールに塩素系の漂白剤を使えばもうおしまいですね。


必ず望ましくない変化が生じてしまい、元に戻せないので是非覚えておいてください。


だからと言ってウール以外の洋服も家庭での染み抜きに塩素系の漂白剤は使えないです。


生地は脆化しますし色柄も変化しますから。


ただこのお客様の気持ちがわかる方や同じことをした事がある方は多いと思います。


染み抜きで使えるものが家庭では漂白剤しか思い浮かばず、まずは漂白ってパターンはとても多いです。


でもって安心して使える酸素系のワイドハイターでダメだと、もっと効くやつって事で塩素系に手を伸ばしてしまう。


危険すぎます。


タラレバ言っても仕方ないですが・・


ペンも一緒に洗濯してインクのシミがついた事に気が付いたら、何もしないですぐにご依頼頂いていれば何事もなく綺麗に出来たと思いました。 



お役に立てず申し訳ありません。 

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