1950s POWR HOUSE 101|ヴィンテージデニムの「汚れ」を剥ぎ取り、真のインディゴを蘇らせる。
- 武田信一

- 6 分前
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山形県天童市で「シミ抜き武田クリーニング」を営んでおります、武田信一です。
ヴィンテージ古着を愛するすべての方に、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。 ショップで手にしたそのデニムの「色」。それは本当に、年月が刻んだ「風合い」でしょうか?
実は、その正体の多くは、何十年分もの他人の汗、皮脂、そして酸化した油分が重なった「薄汚れ」です。100歩譲って自分で付けた汚れなら愛着も湧くでしょう。しかし、見知らぬ誰かの汚れを「味」として受け入れ、不衛生なまま身に纏うことに、どこか違和感を抱いてはいませんか?
「汚れを完全にリセットして、自分だけの歴史を刻み始めたい。でも、貴重なヴィンテージの価値は絶対に損ないたくない」
今回、そんな切実な葛藤を抱えたお客様からお預かりしたのは、1950年代のストアブランド最高峰「POWR HOUSE(パワーハウス) 101」のデニムジャケットです。
■ 職人として下した「断言」
お預かりした際、私はお客様にこうお伝えしました。 「今の状態を保つことと、劇的に綺麗にすることを両立させることは、物理的に叶いません」
これはプロとしての誠実な「断言」です。70年以上前の繊細な生地、そして崩壊寸前の胸の赤タグ。無理にシミ抜きを行えば、取り返しのつかない変化が起きるリスクがあるからです。
しかし、リピーターであるお客様は「武田さんに一任します」と背中を押してくださいました。その信頼に応えるべく、私は覚悟を決めて極限の洗浄に挑みました。
■ 汚れのベールを剥がした「真紺」の姿
BeforeとAfterの映像(画像)をじっくりとご覧ください。 特に注目していただきたいのは、裏地の変化です。蓄積された汚れの濁りが消え、清々しいほどクリアな色が顔を出しました。
表面のデニムも同様です。汚れという濁ったベールを剥がしたことで、50年代のインディゴが持つ本来の深い青みが蘇りました。これは色が落ちたのではなく、ようやく「本来の地色が露出した」のです。
■ 成功報酬制で挑む、ヴィンテージの未来
当店は作業内容と結果に応じた「成功報酬制」です。お客様が「箱を開けた瞬間、驚異的な綺麗さに叫んでしまった」と仰ってくださった仕上がりを、ぜひ動画でご確認ください。
不純物を取り除き、清潔で健やかな状態になったデニム。 ここからまた、お客様ご自身の手で新たな10年、20年の歴史を刻んでいただけるはずです。
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