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【ヴィンテージ古着の染み抜き】Lee 101-Jの激しいシミと脆化した生地を救う!購入前のフリマ相談から大成功を収めたプロの復元フルメンテナンス全記録
こんにちは。山形の「シミ抜き武田クリーニング」店長の武田信一です。 皆さんは、ネットオークションやフリマアプリで服に「一目惚れ」したことはありますか? 今回は、そんな一目惚れから始まった、ヴィンテージ古着の傑作デニムジャケット(Gジャン)の劇的な染み抜き・復元事例をご紹介します。 お預かりしたのは、コアなアメカジファンから絶大な人気を誇る「Lee 101-J」。 結論から申し上げますと、今回の作業は「大成功」に終わりました。まずは、その執念のプロセスを詳しく解説していきます。 1. 購入前の「フリマサイトのスクショ相談」から始まったご縁 現在、当店には「メルカリやヤフオクで売られているこの古着のシミ、取れますか?」というお問い合わせが毎日たくさん寄せられます。 「シミが取れるなら買いたい」「でも染み抜き代はいくらかかるのか」というお客様のお気持ちは、同じアメカジ好きとして痛いほどよく分かります。 しかし、ヴィンテージ品の原因不明の古いシミは、スマートフォンのスクリーンショット一枚では、プロであっても正確な判断はできません。通常のクリーニングや簡易

武田信一
5月17日読了時間: 5分


1950s POWR HOUSE 101|ヴィンテージデニムの「汚れ」を剥ぎ取り、真のインディゴを蘇らせる。
山形県天童市で「シミ抜き武田クリーニング」を営んでおります、武田信一です。 ヴィンテージ古着を愛するすべての方に、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。 ショップで手にしたそのデニムの「色」。それは本当に、年月が刻んだ「風合い」でしょうか? 実は、その正体の多くは、何十年分もの他人の汗、皮脂、そして酸化した油分が重なった「薄汚れ」です。100歩譲って自分で付けた汚れなら愛着も湧くでしょう。しかし、見知らぬ誰かの汚れを「味」として受け入れ、不衛生なまま身に纏うことに、どこか違和感を抱いてはいませんか? 「汚れを完全にリセットして、自分だけの歴史を刻み始めたい。でも、貴重なヴィンテージの価値は絶対に損ないたくない」 今回、そんな切実な葛藤を抱えたお客様からお預かりしたのは、1950年代のストアブランド最高峰「POWR HOUSE(パワーハウス) 101」のデニムジャケットです。 ■ 職人として下した「断言」 お預かりした際、私はお客様にこうお伝えしました。 「今の状態を保つことと、劇的に綺麗にすることを両立させることは、物理的に叶いません

武田信一
5月8日読了時間: 2分


30年前の母のウェディングドレスを娘へ繋ぐ|絶望的な黄ばみを「イノセントな白」に復元した職人の記録
【大切な一着を諦める前に】 「お母様が結婚式で着たウェディングドレスを、娘の私が受け継ぎたい。」 そんな温かい想いが綴られた一通のメッセージから、この物語は始まりました。 しかし、30年という歳月は残酷な現実を突きつけます。 クローゼットの奥で、ドレスを包んでいたカバーは凄まじい黄ばみに覆われていました。一目見ただけで「もう無理かもしれない」と絶望を感じるような状態。そんな不安を抱えながら、お客様は山形の私の元へ相談を寄せてくださいました。 【技術者が伝える「厳しいリスク」と「プランB」】 私は、その想いの重さを知っているからこそ、プロとしてあえて厳しいリスクを並べました。 異なる素材(ナイロンやポリエステル)が混在することによる、色の段差。 30年の保管による生地自体の劣化。 繊細な装飾やレースの脱落。 「成功を100%お約束するものではありません。ダメだった時のための予備計画(プランB)も考えておいてください。」 これが、大切な門出を預かる私の誠実さです。それでもお客様は「武田さんに賭けてみたい」と、私にすべてを託してくださいました。..

武田信一
4月26日読了時間: 2分


【パタゴニア・ダスパーカ復活】2009年製ゴールデンパームの酸化臭と重度な黒ずみを「フルリセット・メンテナンス」で救う。
山形県天童市で「一点入魂」のメンテナンスを行っております、シミ抜き武田クリーニングです。 今回ご紹介するのは、パタゴニア(Patagonia)の伝説的な名作インサレーション、2009年製のダスパーカ「ゴールデンパーム」の修復事例です。 15年以上前のヴィンテージアイテムですが、その希少性ゆえに「また気持ちよく着たい」という切実な想いと共に、全国から多くのお問い合わせをいただくモデルでもあります。 お預かり時の深刻なコンディション お預かりした際、お写真は拝見しておりましたが、実物の状態は想像以上に「やりがいのある」ものでした。 蓄積された黒ずみ: 裾、袖口、襟元、フード周り。長年の着用で皮脂が層になり、生地本来の色が見えないほどの黒ずみが全体を覆っていました。 強烈な酸化臭: 最も深刻だったのがニオイです。中綿(プリマロフト)の繊維一本一本に酸化した脂が染み付いており、常温でもはっきりと分かるほどの異臭を放っていました。 パーツの劣化: 2009年製という歳月により、ポケットのプラスチックパーツは消失・欠損。洗浄の負荷でダメージが進むリスク

武田信一
4月22日読了時間: 3分


他店で断られたバーバリーのシミ、諦める前に見てください。入園式に間に合わせた「白」の奇跡。
こんにちは。山形の シミ抜き 専門店、武田クリーニング店長の武田信一です。 「お気に入りの服に、身に覚えのない黄色いシミが無数に浮き出てきた……」 「クリーニングに出したけれど、『これ以上は生地を傷めるので無理です』と返ってきてしまった」 そんな経験はありませんか? 今回ご紹介するのは、まさにそんな「絶望的」な状況から復活を遂げた、2017年製のバーバリーのセットアップとコートの事例です。 1. 依頼品の状態:無数に広がる「酸化したシミ」の恐怖 お客様からご相談いただいたのは、真っ白なバーバリーのセットアップ。 お写真を拝見した瞬間、その難易度の高さに身が引き締まりました。 状態: 全体にドット状の黄色いシミが無数に固着。 原因: 保管中に皮脂や湿気が酸化し、繊維の奥深くまで入り込んだもの。 素材: 綿とポリウレタンの混紡素材。 実は、この「ポリウレタン」という素材が曲者です。製造から時間が経過すると「加水分解」という劣化が進むため、多くのクリーニング店ではリスクを恐れて強い染み抜きを断ります。 2. お客様の想い:「子供の入園式に、この服

武田信一
4月19日読了時間: 4分


【35年前のトレンチコート蘇生記】クリーニング店で断られたルイ・フェロー(Louis Féraud)の古いシミは抜けるのか?シミ抜きの真実を全公開
1. 「捨てられない一着」に宿る想い クローゼットの奥で、何年も、あるいは何十年も眠っている一着はありませんか? 「いつか着ようと思っているけれど、このシミのせいで着られない。でも、どうしても捨てられない……」 今回ご紹介するのは、そんな切実な想いと共に、遠方より届いたLouis Féraud(ルイ・フェロー)のトレンチコートの修復事例です。 オーナー様がこのコートを購入されたのは、今から35年前のこと。かつてクリーニング店に相談した際には「このシミは取れない」と断られ、一度は諦めていたそうです。しかし、当店のYouTube動画を見つけ、「ここが最後のチャンスかもしれない」と、私を信じて託してくださいました。 2. 35年分の「酸化変色」という難敵 お預かりしたコートを拝見すると、前身頃や袖、背中、ベルトに至るまで、広範囲に茶褐色のシミが点在していました。 35年という歳月は、服にとっては過酷な時間です。付着した汚れは酸素と結びつき、繊維の奥深くで「酸化」を起こします。こうなると、通常のドライクリーニングや簡易的な染み抜きでは、びくともしません。

武田信一
4月15日読了時間: 4分
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