【パタゴニア・ダスパーカ】バターナッツの復活!ビンテージ古着のニオイと汚れを劇的改善する「着る前フルメンテナンス」
- 染み抜き 武田クリーニング たけしん

- 3 日前
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こんにちは。しみ抜き武田クリーニング、店長の武田信一です。
今回ご紹介するのは、パタゴニア(Patagonia)の数あるアーカイブの中でも、ひと際異彩を放ち、今なお絶大な人気を誇る傑作。
「ダスパーカ(DAS Parka)」のバターナッツです。
ビンテージ古着市場では価格が高騰し続けているアイテムですが、今回のお客様も、かなり気合の入ったお値段で購入されたとのこと。
「せっかく手に入れた憧れの一着、自分が袖を通す前に真っさらな状態にリフレッシュしたい」 そんな熱い想いとともに、フルメンテナンスのご依頼をいただきました。
1. メルカリやヤフオクで購入した古着の「現実」
ネットオークションやフリマアプリで「目立った傷や汚れなし」とされていても、プロの目で見れば、経年相応のダメージや汚れは必ず潜んでいます。
お預かりした状態を詳しくチェックすると、以下のような課題が見えてきました。
蓄積した「ニオイ」: 前オーナー様の保管状況や使用感が蓄積した、古着特有のニオイ。これは体温や汗で湿度が増すと、より強く感じられるようになります。
全体的な発色のくすみ: 全体が薄汚れていることで、バターナッツ特有の美しい発色が死んでしまっています。
中綿のヘタリ: 本来の防寒性能を支えるロフト感(ふっくら感)が失われ、ボリュームがなくなっています。
各部の黒ずみ: 顎が触れる襟元、袖口、裾周り、そしてポケット周り。皮脂や外気汚れによる黒ずみが、ビンテージの風合いを「汚れ」に見せてしまっていました。
2. 「価値」を守りながら「汚れ」を落とすプロの判断
ビンテージメンテナンスで最も神経を使うのが、「パーツの劣化」と「免責事項」のバランスです。
特にダスパーカの「白タグ」。
洗浄力を上げれば汚れは落ちますが、タグの印字が消えるリスクも高まります。
「綺麗にするのが目的だからタグの消失は免責」というのが業界の常識ですが、私個人としては、できれば消したくない。
古着としての価値を、そのままお客様に返したい。
今回は、お預かりの状態を慎重に見極め、生地の脆化(ぜいか)を進行させない最適な洗浄プロセスを組みました。
カチカチに硬化してしまったドローコードや、スムーズなファスナーの状態を確認しながら、時間と手間を惜しみなく注ぎ込みます。
3. 劇的なビフォー&アフター
メンテナンスを終えたダスパーカは、見違えるような姿に生まれ変わりました。
ロフト感の復活: 中綿が空気をたっぷり含み、驚くほどふっくらしました。
クリアな発色: 蓄積した汚れをリセットしたことで、バターナッツ本来の明るい色彩が戻りました。
徹底消臭: 気になっていたニオイもゼロに。清潔な状態で、安心してお召しいただけます。
黒ずみ一掃: 襟元や袖口の黒ずみも綺麗に消え、サラサラとした手触りが復活しました。
幸いなことに、白タグの文字も判読可能な状態で残すことができました。
4. ビンテージ古着は「今」が最も安い?
古着の数は、市場から減っていく一方です。
特にバターナッツのXSサイズのような「ゴールデンサイズ」は、今や取り合いの状態です。
「もう十分高い」と思われがちですが、数年後にはさらに手に入らなくなっているかもしれません。
だからこそ、手に入れたその瞬間に完璧なメンテナンスを施し、今の状態を保つ、あるいはもっと良くすることが非常に重要です。
ただ綺麗にするだけでいいんじゃなくて、今の状態を保つかもっとよくする事がとても大事です。
「大切な一着を、一生モノとして着続けたい」 そんな方は、ぜひ当店にご相談ください。
一着一着、私が責任を持って、気合を入れて仕上げさせていただきます。
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