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クリーニングあるある お客様と相互確認していない染み。あったなかった いったいわない 水掛け論 クリーニングトラブルの殆どがコミュニケーション不足 料金や品質以前に信頼してもらう事が最も重要です。




自分が着る服だけじゃなく家族(今日の事例では旦那さん)に依頼された時。


自分が着ていない服の状態って把握してないですよね?


「シミとか気になるところありますか?」


なんてクリーニング店の受付時に聞かれても


「夫は何も言ってなかった」


「ただクリーニングにだしといて」


と言われただけ。


そんな時は大抵「ないです」ってなります。


受付カウンターで細部までよーく時間をかけて検品して相互確認出来るのが理想なので出来るだけそうしようと心がけてます。


染み抜きが希望で1点だけお持ち下った場合なんかはお話をお伺いしながらちゃんと検品します。


染み抜きじゃなくても少ない点数のお預かりならちゃんと検品します。


新規のお客様であればお預かりの点数が多くてもちゃんと検品します。


だから、その場でお客様が気が付いてなかったシミや違和感があれば相互確認する事が出来ます。


しかし・・


もう何度も何度もご利用頂いてる常連様が沢山の服を一度に持ってきて下さった場合。


「何か気になる事ありますか?」と質問します。


「何もないです」となれば・・


その場ですべての服を広げてシミうやその他の違和感を探す目的で検品はしないです。


常連のお客様となれば・・


お預かりの服の状態も予測出来ます。


気になるシミがあったら必ず教えてくれるありがたいお客様が「なにもない」であれば時短受付となります。


でも洗浄前の検品でシミを見つける事も沢山あります。


かんたんに取れるならサービスで取ってしまいます。


でもこれは「手間」をかけないと綺麗にならず・・


このシミがあったのではクリーニングしてあったとしても着られない。


今日の事例のシャツはそんなシミです。


旦那様はシミがあるのを認識していてクリーニングに依頼したのでしょうか?


いつ何が付いて出来たシミでシミがついてからどのくらい経過してるのでしょうか?


何もわかりません。


ただ


このままじゃダメだって事。


だってまた着たいからクリーニングに出してるわけですから・・


このシミだったら着られないと思いました。


お客様が最もガッカリでダメなパターンは


シミがありましたよ。洗っても取れませんでした。


でお金を払うパターン。


最もうれしいのはシミがあったので「無料」でシミも取りましたでクリーニング代のみを払うパターン。


そもそもシミがあった事も知らないかもしれないのに・・


染み抜きしたと言って染み抜き代を追加で請求はできない。


だからとて、無料で染み抜きもしにくい。


無料で出来ないなら途中で連絡です。


染み抜きすれば取れると思いますが別途○○円かかってしまう事をお知らせします。


「え?シミなんかほんとにあった?」


って事なら見て確認して頂いてからでも良い訳です。


連絡するのも一回で繋がらなかったり留守電のコールバックがなかったりで面倒な場合だってあります。


なので納品の際に


「シミがありました」とか


「染み抜きすれば取れる可能性があります」とお見積りすると・・



いやいやいや


バカ言ってんじゃないよ。


そんなシミあるはずない。


お宅でシミ付けたんでしょ?


あたかも受付時からあったように言うけどそんな証拠どこにあるん?


これがクリーニング店にとっては最もガッカリなパターンです。


受付時に相互確認出来なかった自分が悪い。


面倒だなんて連絡しなかった自分が悪い。


そのシミ、取れるならいいけど取れないなら弁償?


クリーニング業は商材を仕入れて売るわけではありません。


お客様から預かった服を染み抜きしたり洗浄したり整形プレスしたりの加工サービス業です。


家族から頼まれた。


友達から頼まれた。


そりゃどんな状態かなんてわからないのが当たり前です。


自分が着てる服だって見落としたり気付かない事ありますからね。


受付時のカウンセリングだけじゃなく、お預かり中の連絡も時にはとても大事です。


クリーニングに関するトラブルの大半はコミュニケーション不足ですから。


先代である私の父がクリーニングで最も大事なのが「信用」だと何度も言ってましたよ。


信用第一


それで僕の名前は「信一」になったそうです。


大事な服を信頼して預けてもらえるのはクリーニング屋にとって最高に幸せな事です。 

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