ノースフェイスのマウンテンライトジャケットの「剥離(はくり)」が起きた原因 洗わなくてもファブリーズすればOK?そのファブリーズでまさかのシミに!
- 染み抜き 武田クリーニング たけしん
- 8月27日
- 読了時間: 3分
こんにちは。武田クリーニングです。 今回は、たくさんの方からご相談をいただくノースフェイスのマウンテンライトジャケットを事例に、ゴアテックスのお手入れについてお話しします。
「自宅で洗いたいけど失敗しそうで怖い」「クリーニングに出したいけどどこがいいかわからない」…そう思って、結局汚れを放置してしまっている方はいませんか?
今回お預かりしたこのジャケットも、まさにそんな状態でした。
一見、汚れが目立たないように見えますが、実は全体的に汚れており、特に部分的な**「剥離(はくり)」**が見られました。剥離とは、生地が剥がれてしまう現象です。
残念ながら、剥離してしまった部分は直すことができません。このジャケットの剥離は、長期間にわたって汚れが生地に付着したままになっていたことが原因だと考えられます。汚れがひどい部分ほど剥離が進行していました。
お客様は剥離していること自体に気づいていませんでした。また、汚れを放置する代わりに**除菌消臭スプレー(ファブリーズ)**を使用していたため、そのスプレーが原因のシミまで付着していました。まさかスプレーでシミになるとは思わないですよね。
ゴアテックスの正しいお手入れ
「ゴアテックスは自宅で洗える」と言われますが、「失敗したくない」「どこに頼めばいいかわからない」と躊躇し、結果的に汚れが放置されがちです。
汚れが付いたままのウェアを着続けると、剥離を引き起こすだけでなく、生地の機能性も低下してしまいます。
大切なウェアを長く愛用するためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。
しかし、ゴアテックスは洗浄力を重視した強い洗い方をすると、さらに剥離が進行するリスクがあります。今回のジャケットも剥離が進んでいたため、全体的に優しく洗いながらも、汚れがひどい部分はひと手間かけて丁寧に洗浄しました。
当店のメンテナンスは、ただ汚れを落とすだけでなく、お客様の大切な一着を今後も長く着ていただくことを第一に考えて内容を決定しています。
剥離は、ゴアテックスのような何枚かの生地を貼り合わせて作られているボンディング製品の宿命ともいえます。だからこそ、汚れを放置しないことが何より重要です。
大切なアウトドアウェアやアウターのメンテナンスでお悩みの方は、ぜひ一度、武田クリーニングにご相談ください。
この度、武田クリーニングの公式LINEアカウントとInstagramを開設いたしました! LINEではクリーニングに関するご相談やお見積もりを、Instagramではクリーニングのビフォーアフター写真やお得な情報を発信しています。
ご相談はLINEからお気軽にどうぞ。 皆様の大切な一着を、心を込めてきれいにいたします。
コメント