素材の特性ですからね。
そりゃ水洗いすれば縮みますよ。
フェルト化
なんて事になってしまいますよ。
もう触った感じも変化します。
山パンのダブルソフトから かっちかちのバゲットみたいになってしまうかもしれませんよ。
バゲットってフランス語で棒とか杖って意味ですよ。
セーターが棒みたいってありえないでしょ。
さすがにそこまでは硬くなりませんが、ゴワゴワ硬くなってしまいますよ。
もちろん、型崩れしますしね。
こんな風になるのがわかっていたら
誰だってホームクリーニングなんかしませんよ。
こんな風にならない。
家庭洗濯ではなくホームクリーニングすれば大丈夫って思ってやったはず。
家庭洗濯とホームクリーニング
同じようで同じじゃないでしょ
洗剤も洗濯機のコースも替えてるでしょ。
家庭洗濯
つまり肌着とか靴下とかタオルとかと一緒に洗うのはダメだけど・・
ホームクリーニング
オシャレ着洗いの洗剤を使って裏返しにしてネットに入れて洗濯機のコースをそれらしいものにする。
恐る恐るやってみたら
うまくいった！
そんな経験があるよってどや顔の方は大勢いますよね。
仮にそれが洗濯絵表示違反であり、水洗い×のアイテムだったとしたら・・
これもイケるのでは？
って他の服も洗いたくなりますよね。
今までクリーニングに出していたものが家で洗える。
なんて思うともうテンションあがりますよね。
しかし・・・
洗濯絵表示違反での成功事例
それはたまたまです。
これなら 間違いなく洗える事を確信してたわけではないでしょ。
自己責任ですから何をやってもいいですよ。
それがね
お友達から借りた服で返さなきゃダメな服だったりしたら・・
水洗いＯＫだってクリーニングに出そうとか思いませんか？
素材の特性とか洗濯絵表示よりも優先なのが感情です。
その感情は止める事が出来ません。
なので
今となっては貴重なＢｕｒｂｅｒｒｙもブルーレーベルもホームクリーニングしてしまう。
結果・・
とても後悔してしまうんですよね。
もう残念ですが元通りには戻りませんよ。
ただ
元通りではないけど今よりはマシにはなります。
それも物によるんですけどね。
凄く縮んでしまったけど凄く伸びるものもあるし
ちょっとしか縮んでないけどほぼ伸びないものもあるし
数値で把握すればBefore＆afterの差はあったとしてもそんなの意味ないです。
ニット製品なんか、ぐいって引っ張れば1ｃｍとか2ｃｍ変化しますよ。
着丈をぐいってやれば身幅は狭くなりますけどね。
バランスよくシルエットを保ってって大きくしたい。
大事な事なのでもう一度言います。
縮みは元通りには戻りません。
ただ凄くマシになるものがありますよ。
今日の事例は凄くラッキーな事例です。
映像でBefore＆afterはわかりにくいので数値で書いていますが・・
水洗いするかどうか迷っている服があって、トライするって決めたのなら
この動画を参考に洗う前の状態のサイズを測ってみましょう。
これをやるとホームクリーニングの失敗を可視化出来ます。
高い授業料だと思って反省しもう二度とやらない。
って思ってもらえればいいのですが・・
多分、また別の服でやってしまうかもしれません。
納品後・・・
凄く大きくなってまた着られるようになって喜んで頂いたあとで・・
今後はやっぱりクリーニングに出した方がいいですか？
と質問を頂くとね。
え？まだ家で洗おうとしてる？
たまたま運が悪くてこうなったとでも思ってる？
皆さん、どんだけクリーニングに出すのが嫌なんですかねぇ
まぁでも
やってしまったら仕方ないですからね。
捨てるなんてもったいない
また着たい。
そんな場合はお気軽にご相談ください。
ちなみに僕が洗濯絵表示違反して水洗いＮＧの服を水洗いしてるのはシミや汚れを取るのにどうしても必要だからなのと・・
一次次的に縮みが出ても元に戻せる事を前提にやっています。
つまり確信犯ですよ。
その辺はホームクリーニングじゃ真似出来ない事なので是非プロに任せて欲しいです。