検品ミスは命取り!30年眠っていたバーバリーコートの修復から学ぶ「お客様との共有」の大切さ
クリーニング業界で長年繰り返されてきた「最初からあった・なかった」という、お客様と店舗間のすれ違い。
お気に入りの洋服を預けたはずが、かえって不信感を抱く結果になってしまった……そんな悲しいトラブルの声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、40年前に製造され、シミが付いてから30年間クローゼットで眠っていたヴィンテージのバーバリートレンチコートをお預かりした事例を通して、当店が大切にしている「検品と共有」の裏側についてお話しします。
1. お客様が気づいていない無数のシミと致命的なダメージ
お客様ご自身が染み抜き箇所としてお知らせくださったのは2か所でした。
しかし、目視で認識できるものすべてを細かくチェックしたところ、お客様が把握していた数を遥かに上回る無数のシミが隠されていました。
それだけではありません。
裾のセンターベント(裂け目)付近のボタン留め具付近には、数センチにわたって基布が縦に裂けているという致命的なダメージも見つかったのです。
この最も深刻な破れについて、お客様はまったく気付いていらっしゃいませんでした。
2. 「言った・言わない」のトラブルを防ぐプロの責任
もしも、これらのダメージを事前にお知らせしないまま作業を進めていたら、どうなっていたでしょうか。
綺麗な状態に戻るどころか、「クリーニングに出したら破れて返ってきた」「お店に傷つけられた」という重大な誤解やトラブルに発展していたはずです。
後から「元からありました」と説明しても、それはただの言い訳にしか聞こえません。
対価をいただくプロのクリーニング店として、作業に入る前に「どこに、どんな状態のシミやダメージがあるのか」を正確にお伝えすることが不可欠です。
3. 疑心暗鬼をなくし、本当の信頼関係を生み出すために
当店では、黄色いテープを用いたマーキングや傷穴、破れなどの真実を、作業前の動画や写真を通して必ず事前にお客様と共有するようにしています。
「本当にそんなにシミがあったの?」という有料への警戒心や、後からのすれ違いによる不信感をなくすため、お互いに同じ目線で現状とリスクを共有する。
この丁寧なステップこそが、古いお洋服を蘇らせるために欠かせない「検品の技術」であり、当店が果たすべき責任だと考えています。
30年眠っていたヴィンテージコートが、深い信頼関係と職人の技術によってどのように美しさを取り戻したのか。
その詳しい修復プロセスや全貌は、ぜひ本編動画よりご覧ください。
【お問い合わせ・ご相談】
シミ抜き武田クリーニング
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〒994-0054 山形県天童市荒谷8464-1
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